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森の湯トップ  English Top 第一章(男声の特質)  歌集トップ  レコーディング方法  森の音響空間

森の歌集の概要と意図について

収録総数約120曲; 第2集(クリスマスキャロル)、4曲 9:32;  第3集 33曲 79:39; 第4集、26曲 51:08; 第5集(美しき水車小屋の娘、全20曲 48;15; 第6集、13曲 19:37; 第7集、8曲 16;47; その他暫定版および蛍の光”5番と6番(創作) 合計212分ほどです。 大半の曲で全歌詞(全番)の歌唱を収録していますので、一曲あたりの長さは長くなっています。 多いものでは、5−7番まであります。 シューベルトの歌集(第5集)については、省略せずすべての歌詞を歌っています。 楽譜の間奏や前奏など歌詞のない部分はすべて省略され連続で歌唱していますので短くなっていますが、それでも長い曲では、6分近くになります。 また、途中、楽譜上では伴奏が主旋律を演奏する場合でも、そのまま歌唱のパートに忠実に歌っています。  転調等についても変えていません。 リズムについては、伴奏がない分、あるていど自由に取っております。 調については、楽譜のあるものについては、高低にかかわらず原譜あるいは原調を使用しています。 クリスマスキャロルについては、実験的には日本語との比較はしていますが、掲載は英語による歌唱のみです。 
 なお、第4集と第6集には、一部にドイツ語の歌詞での歌唱が収録されています。 第4集に収録してある、シューベルト作曲の”鱒”については、ドイツ語と日本語での歌唱比較があります。 伴奏がなく、かつ音響分析が可能な残響の少ない半防音環境が主体のため、響きの連続性を確保する発声で息継ぎを最小限の頻度にとどめるなど途中で発声が切れないようにしています。和声が完全自然倍数波だけのため、器楽(Aを基準とすれば特にGに相当する倍音が器楽とは異なるのは不可避)とは違う響き(雰囲気)に聞こえると思います。 
  歌唱のスペクトル分析をできるだけ正確に行い、短いパルス的性質も含めた”人間の本当の声の響き”を記録するため、残響が極めて短い(約0.02秒)録音環境を使っています(レコーディング法参照)。 その場合、人間の声の特徴である音階移動の際の音階の重なりがないので、音程移動は楽譜に指示がない限り、上昇下降かかわらず、通常声量を保ったまま0.05秒前後の高速移動、特に下降音階の移動速度が速くできるため(通常の発声法では逆)、オクターブ跳躍を含めて音階とその移動がディスクリートに聞こえると思います。 胴体共鳴は、ホール共鳴よりもダンピングファクターが格段に大きく、過度的な立ち上がりがあっても、すぐに減衰しますので、ほとんど認識できませんが、アンプが飽和する瞬間に音質の劣化が起こり、それにより間接的に感知されます。この音階移動時間は、また、音程認識に必要な時間よりかなり短いため、移動途中の音程を感じることが少なくディスクリートに聞こえるわけです。  自身が残響を持つ(響きといわれるが)バイオリンやピアノと違い、結果的にスタッカートにしなくても、音階移動の際の音階の重なりがないわけです。 響きの確保には胴体共鳴や声道共鳴を使っています。また、数ヘルツの可聴周波数帯域外の振動音(長周期ビブラート)が(特別なスピーカなしでー後の章参照)明瞭に聞こえると思います。 余談ですが、この極低音の響きが眠気を誘う原因のひとつと考えています。 楽器の”響板”や音楽ホールとは、本質的に違います。 また、高速移動に伴う声のスパイクの発生が、ある意味ピアノの”代わり”もしているわけです。 歌唱の声域については、自然でない裏声は使わないとともにバスとかテノールなどの声域区分や声楽的発声法や技法には特に従わず、歌唱ごとに最適と思われる、声量が大きくかつ音階と響きが明確で連続性のある(レガート)自然発声によっています。 曲によっては、バスとテノール声区を連結しています。 また、残響が抑圧された普通の部屋でマイクから約0.5m距離での自然録音で芸術的効果を高めるための音響処理は行っていません(動物などの声と同じ扱い:レコーディング方法参照)。
  一部の曲で、残響が0.2秒ほどの部屋での録音も収録してあります。 これと比較すれば、残響の効果はよく理解できると思います。 人間が音程を認識するに必要な時間は0.02秒程度ですので(速度記号でいえば”3000”です)、もっとも早い認識可能な音階移動より10倍ほどのため、丁度いい残響時間ではないかと思います。 

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